ラーメン・ナイト

友達の友達に、ラーメン好きのカップルがいる。アンドリューとその彼女(名前忘れた)。 なんでも英語の先生(ALTですね)として日本に1年ほどいたことのあるアンドリュー君。日本にいる間にラーメンにはまったらしく、ミネソタに住む今も、日本を偲びつつ、ときどきラーメンを作るっているらしい。しかも豚骨ラーメン。 そのラーメンの会におよばれしたので行って見た。 アメリカ人で豚骨が好きな人、初めて会った。


アンドリュー君の家では寸胴なべに野菜とか動物の骨とかが放り込まれてぐつぐつ煮え立ってる。すごい、スープから作るんだ、気合入ってるなぁ。 その間に、ヤツは麺を打ち始めた。おおぉ!パスタ製造マシンに生地をいれて、くるくるくるっとハンドル回したら、ラーメンができあがっていく。


それが終わるとチャーシュー(すごいね)。昨日の夜からつけダレに漬けておいた豚肉をフライパンでジューっと焼いて、薄くスライス。おろしにんにくなんてのまでちゃんと用意してある。最後にねぎをちらして、完成。 ぱちぱち。 


味はね、うん、まぁまぁ(っつーか、豚骨とは思えない薄味。そんなことは口が裂けてもいえないが)。やっぱり豚骨スープを家で作るのは、大変だね。白濁させるまでに時間かかるしさ。で、ラーメンをすすりながら、日本の話しに。日本語を自慢披露したいアンドリュー君とその彼女、「あんこ、ダイスキ、ナツカシイ」とか、「トンコツ オイシイネ、イチバンダイスキデス」とか、テーブルでの会話に、混ぜたいわけよ。 日本語がしゃべりたいのは、いいのよ、それで。ただ、場を考えずにそれをやられると、困るのよ。その場にいるのは全員白人アメリカ人、コテコテの中西部の人たち。 日本語で返事したら、ほかの人わかんないでしょ? 私はココロがまったく広くないので、こんな中途半端な立場に立たされるの、けっこうゲンナリなんだよねぇ。 しかも、私ふだん日本語つかう機会がほとんどないから、いきなり日本語で話しかけられても、とまどうのよっ!


で、その会話の中で、「アンドリューたちって、日本のどこにいたの?豚骨ラーメンそんなにすきなんだから、九州?」 「いや、四国にいたよ。香川県。」 へ? なんで香川にいて豚骨ラーメンとかにはまってんだ、ちみたち?! 讃岐うどんの打ち方でもならってきなさーいいっ!と出かけた言葉をぐぅっとラーメンのスープと一緒に飲み込んだよ、あたしは。


そのあと、コテコテのお約束のように「たんぽぽ」のDVDを見せ始めた二人。 むぅぅ、どうもこの映画がバイブル化してるようだ。「ラーメンの正しい食べ方」なんての、真剣にきいてる・・・・  彼らにうちのお父さんむかし忍者だったよって言ったら信じるだろうか。 ラーメンのなるとは忍者の手裏剣をモデルに考案された、とでも次回会ったらおしえてやろう、うん。