Thanksgiving

10月31日のハロウィン、11月のサンクスギビング(感謝祭)、そして12月のクリスマス。 
秋に入るとアメリカは浮き足立ってホリデー・モードに入ります。


11月の第4週目の木曜はサンクスギビング。とにかく動けなくなるまで食べるのが目的のような祝日です。

感謝祭の起源・由来にはいろいろ諸説があるみたいだけど、基本的は17世紀に移民してきた清教徒たちが悪天候などからの理由で食糧難にあい、苦労しているところ、コロンバスの勝手な勘違いから当時インディアンと呼ばれていたネイティブ・アメリカンたちが食料などで助けてくれたことがきっかけで、豊作だった翌年に、感謝の意味をこめて彼らにご馳走をふるまった、とのことです。


で、今年の感謝祭は友達マイケルと彼のパートナーのオーファーのお家におよばれ。オーファーはもんのすごく料理が上手。たぶん、アメリカで会った人たちの仲でダントツに料理がうまい(彼はアメリカ人じゃなくってイスラエルじんだけど)。やった♪うまいご飯にありつける。ウヒ。 


アメリカでは、「ディナー」は「一番大きな食事」といった意味合いで使われるので、必ずしも「夜食べるご飯」というわけではないです。感謝祭のような食事の場合は、お昼に食べても「ディナー」とよばれます。


感謝祭のディナーの定番は:
  −七面鳥の丸焼き
  −スタッフィング(パン、野菜、ハーブなどの七面鳥のなかの詰めもの。ト
   リの中に詰めずに、別に作る人も多い。しっとりしたクルトンってかん
   じ)
  −グリーン・ビーンズ(インゲンをクリームソースで和えたオーブン焼き)
  −キャンディッド・ヤム(ヤムと呼ばれるサツマイモみたいな、黄金色の芋
   に、声に出していうのをはばかれる様な量のバター、ブラウンシュガー、
   マシュマロをかけてオーブンで焼いたもの)
  −クランベリー・ソース 
  −グレービー(トリにかけるソース。どうやって作るかは、いまだにナゾ)
  −パンプキンパイ(+ホイップクリーム


こんなところです。


マイケル&オーファー邸に集まったら、まず前菜にカマンベール・チーズのパイ包みと、シナモン入りさつま揚げみたいなイスラエル料理を白ワインとしっしょに。 オーファーがキッチンで七面鳥の具合を見てる間、あたしはのんびりマイケルと、もう一組のゲスト、へザー&セバスチャンとおしゃべり。


今回の面々での集まりは、気が楽だ。こういう祭日のあつまりだと、たいてい、どんなに信心深くないところでも、いちおう形だけでも、必ず食前に「お祈り」がある(そして、アメリカ人は、家族ができると、突然信心の深さが増す)。そんな時、私も一応頭をちょっと垂れて、形に添うけど、ものすごく自分が場違いな気がする。 それに比べると、今回のメンバーではそんなことなし。ベルギー人のセバスチャンは、ヨーロッパ人らしく(?)全く信仰深くないし、マイケルも同様。オーファーとへザーはユダヤ人で、感謝祭はとくにお祈りするものっでもないって態度だし(ユダヤではパス・オーバーと呼ばれる日が大事で、クリスマス自体に意味をおかないみたい)。


で、ディナー。
七面鳥には、スタッフィングではなく、フレッシュ・ハーブの束がつめてあって、ハーブの風味がいい具合にトリにうつってて、うまい! インゲンの料理はポルチーニ茸が入ってて、ヤム芋はマシュマロとかをつかわずに、サイコロ上に切ってはちみつかけたオーブン焼き。甘すぎなくってすごくおいしかった(そして私はイモ好き)。スタッフィングはコーンが入った南部風で、ちょっとスパイスがきいてて、これもうまい。 デザートにアイスクリームとパンプキンパイを食べたら、動けなくなった・・・・・


その後もワイン飲んだり、お茶飲んだりしながらおしゃべり。
オーファーは小児科のドクターなので、彼だけ夕方に「今日は夜勤なの♪」と出かけていったけど。