社会の窓

大学院の博士課程では、最初の1〜3年にコースワークといって、必修・選択などのクラスをとります。これを終えると、Preliminary ExamまたはComprehensive Examとよばれる試験があり、これをパスしないと次の段階には進めません。筆記試験のあと、口頭での質疑応答がおこなわれ、その後に博論のプロポーザルをプレゼンしたあと、それをパスして初めて「博士候補生」になります。この一連のハードルを飛び終えると、「よっしゃ、博士論文書かせちゃる!」というオッケーがですのです。(日本では、これまでを前期、博士論文を後期というのかな?) 私の学部では試験準備に1ヶ月しか猶予を与えられないことともあり、けっこう精神的にしんどいプロセスです。(気分は、受験みたいかな。受験を終えた後も、達成感もないけど脱力感もない、クライマックスのないハードル越えみたいな)。


私はこのプロセスを2年前に終えたのですが、同じ学部にいる唯一の日本人のお友達がその試験を今日終えたので、お祝いにビールを飲もう!と韓国料理屋さんに行ってきました。今まで日本人のお友達をつくる機会がなかったので、今日ははじめての彼女とのお出かけ。 久しぶりに日本語であれやこれや話して(彼女が話し上手だからなんだけど)、あっという間に何時間もすぎてた。 すごく楽しかった! やっぱ、日本語で話すのは、きもちがいいねぇ〜。 いのちの洗濯した気分(←つかい方、あってる?)。


おしゃべりしていると、ウェイトレスのおばちゃんが「これ、あちらの男性から」とビールを2本、私たちの席へ運んできてくれました。 あいや〜、こんなところでナンパだよ〜と苦笑しながら、ありがたくビールをいただいたのだけれど、今日は「ベトナム人?」「韓国人?」ときかれました。 わたしはよくアジアの人から(今日のビールの人たちもアジア系だった)、何人かよくわからないといわれることが、よくあります。 日本人からは日本人と思われるし、中国人には中国語で、韓国人には韓国語でよく話しかけられます。 今日の「ベトナム」は初めて。うほほ。 ひとつのカテゴリーに特定できない、というのは、うれしいです。外見でなく、カテゴリーに定義されない、カテゴリーを横断するような、そうありたいもんです。