お仕事

2002年から3年間ほどアメリ東海岸にある某ハテナ大学教授の本の出版のために翻訳のお仕事をしていたのだけれど、そのお仕事がおわって、はや数ヶ月。 1920、30年代の日本人共産党員の動きをロシア・アメリカ・日本と追ったもので、アーカイブからの『同志ムーに-を助け出せ!』や『救済の友』なんて資料を読むのは面白かったのだけれど、さすがにこれだけ長期にわたるとちょっと飽きてきた。 それ以来翻訳のお仕事はやってなかったのだけれど(とくに仕事がなかったともいう)、今日、ふたたびお仕事がきたよ。


日本の某はてな大学の先生で、長いおつきあいのあるお友達。今年秋にあるアメリカの学会で発表する論文を英訳してほしいとのこと。 日本ではすごくいい論文が書かれているのに、それが海外になかなか出て行かないのは残念なこと。日本では海外の論文をたくさん読まれているけど、その逆はまだまだ。 翻訳の仕事をしていて楽しいなぁとおもうのは、私と言う媒体を通して、それまで無関係だった人やものが接点を持って、そこから新しい関係がうまれれていくところ。 この媒体としての役割は、翻訳だけでなくわたしの研究方法にも現れているのだけれど、そういう地味なことが、わたしは好きなんだなぁ、と最近やっとわかってきた。