社会の窓

ベルリンから帰ってきてから4日後、ディーターは亡くなりました。


私たちが発った後に移ったホスピスは、とても暖かい雰囲気のところだそう。最期の時間を居心地よく過ごせるように、万全の準備をしてくれるところだとのことです。


亡くなる前日にディーターは、パートナーのベアベルさんと一緒に写真をみながら楽しい時間を過ごしたそう。 数年前に『なー マーカス、おれ恋におちたよ』と言っていたディーターの言葉が聞こえてきます。 


アベルさんが家に帰った後眠りに落ちて、ディーターはそのまま起きずにあっちへ行っちゃいました。


ホスピスから電話を受けて、ベアベルさん、息子さんのトーマス、妹のカーリン(ダーリンのママ)の3人に見守られて、いい最期だったようです。 一番身近のこの3人にとっても、一番いいさよならだったね。 



なくなる前にディーターは、ヌガーの入ったチョコを食べて、マルボロを1本吸ったそう。 



ダーリン『チョコとタバコかぁ〜  ディターらしいね。』


 ビリビ 『タバコをくわえた天使ってのも、笑うね』


ダーリン 『お腹の出たエンジェル・・・ ぶっ(笑)』


 ビリビ 『ディーターはこれから 私たちの肩の上に座ってるんやろうねぇ』


ダーリン 『ぶっ(笑) ビール腹のディーターが乗っかったら、肩こるね〜』



ディーターのお葬式は、今月の30日に予定されています。(ドイツのお葬式って、おそいのね)
お葬式では、ディーターが好きだったブギウギ、ベアベルさんと一緒に踊ったワルツ、そしてクラリネット演奏の3曲を演奏するそうです。 それぞれの曲が、ディーターの人生の流れを表しているようで、いい選曲だ。 



ベルリンに行ってよかった。ディーターに会えてよかった。 
さよならじゃなくって、彼の『生』にふれさせてくれて どうもありがとう。 
これからも、タバコふかしながら私たちの肩の上で たくさんの愛を私たちに注いでね。