社会の窓

大学のキャンパスではいろんな催しがしょっちゅう。 詩の朗読から公開講義、生徒たちの音楽リサイタルや美術の展示会などなど、けっこう盛りだくさんです。 これは私たちの学校に限らず、どこの大学でもだと思います。 


たまには大学の催し物もいいね、と授業のあと二人で向かったのは『コミックのビジネスと歴史』というタイトルの公開講義。美学部主催のこのイベントでは、トップシェルフ・コミックスというジョージア州にあるコミックの出版・販売会社の代表の人が招待されていたようです。

トップシェルフ・コミックス
http://www.topshelfcomix.com/index.php

小さい会社のようですが、なかなか人気があるそうです。1時間半の講演のあいだに、1950年代から現在までのコミックの歴史の話をしてくれました。 第二次大戦になったらヒーローものが人気を集めて、市民権運動がさかんになる60年代になるとアンダー・グランド コミックが生まれて・・・・と、コミックという媒体をとおしてアメリカ文化を語ってくれたのですが、講演者の彼自身がどうやってコミック・ビジネスに食い込んだか、出版社との契約はどうするか、なんて話もまぜながら、とても楽しい講演でした。


講演を聴きに来ていた人たちの大半が美学部の先生・生徒たちみたいで、どうやって業界に食い込むか、という話に生徒たちは食い入るように耳をかたむけていて、なんだかかわいいなぁ。ハリウッドとの契約は絶対弁護士を立てないと危険だとか、そんな話まで(笑) 


とくによかったのが、講義のスタイル。 講義中に生徒からの質問を受けたり、逆に生徒たちに『最初にスーパーヒーローが連載されたコミックは何でしょう?』なんて逆に質問したり。 しかも、質問に答えた人と質問した人たちには、彼が代表する会社出版のコミックを一冊づつあげたり。  ダーリンも質問したので、わが家にもコミックがやってきました(笑)


講演を聴いたあとに読んでみたいなぁと思ったのが、この作品↓

ロストガールズ
http://www.topshelfcomix.com/catalog.php?type=12

不思議の国のアリスオズの魔法使いのドロシー、ピーターパンに出てくるウェンディ。 おとぎ話の少女たちが大人になった今、というテーマで彼女たちの欲望、告白などを描くコミックです。 R指定(笑)