社会の窓

クリスマス、結婚式、ニューイヤーズ・パーティーに新学期とバタバタ年末年始を送っちゃったので、ここらでちょっと一息ついて、今年の抱負はなんにしよ?と、いまごろ考えてます。


去年の目標は、『中途半端をやめる』でした。 
いろんなことに広く手を出すわりには身にならない。とりあえず何をやっても『それなり』にうまくできるほうだと思っていたので、ちゃんとマスターする前に満足して手放したり、『要領がいい』という思い込みで八方美人なまま追求せずにおえちゃったり。 広く浅いほうが、コミットメントの程度が軽くって気が楽だから。 なにかに捕まってしまう、後戻りできない、これしかない!ということに基本的に逃げ腰なのです。 


博論を書いていた頃(書くのをサボって)自分の行動を振り返っていたら、『中途半端』というのが今の自分にはあまり役にたってないんだなぁ、と思うように。 これをきっかけに、おととしタバコをやめることにしたのです。  タバコの味が特に好きというわけですっていたわけではないし(煙を吸ってはく感覚は好きだけど・笑)、ただ、なんとなく。タバコを吸うときは一緒にお茶を飲むけれど、タバコ吸いながらだから、お茶の味をちゃんとエンジョイしてるわけじゃなし。 タバコも紅茶も、ちゃんとエンジョイしてなんぼ。中途半端に嗜好されても、タバコ・紅茶冥利につきんさね(笑) 健康やお金とか『将来子供生むときのため』とかとは全く関係なく、私の中にある原動力(それは何か、わたしにはわからないけれど)を変換するきっかけとして、タバコをやめることに。 禁煙ライフ、1年半になりました。


タバコに続けて、中途半端を改善しようキャンペーン中だった去年は、やりかけだったことをやりとげるようにがんばったつもり。といっても、たいしたことなくって、たとえば新しい本を読み始める前に、読みかけで放置プレイ中だった本を最後まで読み終える。食べかけのお菓子や食品をちゃんと使い切ってから新しいのを買う、なんてちっちゃなことなんですが。 その中でも一番大きかったのが、博士論文。 オレ、エライ! これを終えられたのはた〜っくさんの人たちがサポートしてくれたからだけれども、彼らのサポートを具体化することができて、ほんと、オレ、ガンバッタ! 


学生からちゃんと社会人になれたことも、中途半端から遠ざかる一歩でした。恵まれた大学環境にいれたおかげで、院生でありながら自分のクラスも持たせてもらって、先生になる練習と準備をたくさんさせてもらいました。 そのおかげで、新卒だけれど教職経験がたくさんあることが就職活動でも有利に働いたんだと思います。 好きなことを好きなだけ勉強できる院生の生活も居心地よかったけれど、先に待っている研究者・先生としての生活のほうが、断然いい。 自分に対する責任感の質がかわりました。 ついでに収入も変わりました。 人並みの生活ができるというのは、いいことです(笑)


卒業、就職、結婚と、なんだか人生のイベントがたくさん盛りだくさんの1年でした。 中途半端から一歩踏み出す過程で何よりも学んだのは、日々の行動とか実践というのは、いろんな人とのつながりを強くしたり弱くしたりすることなのだな、ということです。 中途半端だった友達との関係を考え直したり、通い始めたヨガのクラスにサボらずに行くことで、ほかのお友達との仲が新しいものになったり。 卒業前の博論ラストスパートでは、いろんな先生たちがいろんな思いで私を支えてくれていることを知って、卒業してみてうちの両親はそれなりに私のことを誇りに思ってくれているのを感じたり。ネットを通していろんな人の温かい掛け声にすごく支えられたり。こうやっていろんな人と繋がっていてることで『わたし』はできていくのだなぁ。 


いい人と繋がっていると、自分もいい人になれるんだなと、あたりまえのことを大事にしたいと思うようになりました。 わたしが船だとしたら、いろんな人との繋がりが動力になっているから沈んだり浮いたりするんだな。 


三つ子の魂百まで。中途半端をやめる旅は、これからもどんどん続きます。 生活も、気持ちも、少しづつ動き始めた1年でした。 どこに向かって動き始めているのかはまだわからないけれど、この新しい動力をうまく舵取りしていくのが今年の目標です