社会の窓

楽しいことも、チッと舌うちすることも、盛りだくさんにイベントフルな毎日を過ごしていて、いざパソコンに向かうとどれから書いていいのやら。


アメリカの大学では、ほとんどの生徒がスピーチのクラスを履修することが必修になっています。Biribiはそのスピーチのクラスを2クラス(2コマというのかな?)受け持っていて、このクラスが春休み以降モーレツに忙しくなった要因の一つなのです。


私のクラスでは国際人権問題をテーマにスピーチのクラスを進めていて、スーダンのダーファー問題や中国・チベットの問題なんかを生徒たちがリサーチして、スピーチをすることになっています。 


受け持っているクラスのうち、1クラスが、『こんないろんな問題があるなんて知らなかった、何かできないかな?』という話になって、クラスとして募金を募るスピーチ・キャンペーンをやることに(ひ〜 えいらいことになった〜) 


話はどんどん膨らんで、生徒たちのやる気も俄然出てきて(そのやる気は今までどこにあったんだ?)、結果、アフリカのユガンダで問題になっている子供兵士(child soldier)をテーマに、Invisible Childrenという支援団体への寄付を募るプロジェクトをやることに決定。

Invisible Children
http://www.invisiblechildren.com/about/history/

ユガンダでの内戦、そして子供を兵士として使うアチョリ部族の問題は、何年も続いているのですが、日本でも、アメリカでもほどんどしられていません。(詳しいことは、またいずれ)


この団体が作成しているドキュメンタリーをキャンパスで上映して、生徒がスピーチをして、寄付を募る、という作戦です。 


授業の内容を教室から教室の外へと持ち出そうという気持ちは大切なので、サポートしてあげないわけにはいけません(笑)
せっかくなら上手くいってほしいので、いろんな手配をするのに東奔西走。知り合いの先生方にたのんでイベントを生徒に宣伝してもらったり、イベントのための場所を確保したり、大学のルールを確認したり。  


しかもお金がからむことなので、規則どおりにやるためにまたいろんなオフィスに足を運んで、大学を通して口座を作って、書類書いて・・・・・野原を駆ける野うさぎのごとく、キャンパスを走り回っていたのが、3週間前。(でも痩せない・・・)


その間、生徒たちはビラつくったり、キャンペーンのスローガン考えたり、スピーチの練習したり。  せっかくなので、クラス全員でキャンペーン用のTシャツもつくっちゃった(笑) 


なんだか仕事はものすごい量に増えたけれど、なかなか楽しいです。 
教室でやることが海をこえたどこかとつながるというのは、生徒たちと同じように、私もコーフンします。 自分たちのスピーチの力量が、寄付という物質的なものとして形を現す瞬間も、いい経験です。 ちなみに、2週間前に最初のイベントで$131ドル集まりました。 日本円で1万五千円ぐらいだけれど、スタートとしては上々 (そして、いちばんケチなのは教授陣だというのも学んだ)。 


メインのイベントが来週と再来週に2回。 生徒たちは必死の形相でスピーチの練習してます。サポートするわたしも必死の形相でかけずりまわってます(笑) いったいいくら位集まるのか、何人ぐらいの人がイベントに来てくれるのか、楽しみです。


そんなわけで、ここ数週間、激ジョブ中なのです。