社会の窓

今日は、大学の全体行事のため、学校はお休み。 創立ん十周年のお祝いと一緒に、フレッシュマン・コンボケーションという、毎年恒例の行事です。


フレッシュマン・コンボケーションとは、大学の1年生(フレッシュマンといいます)を、アカデミックなコミュ二ティーに迎え入れる儀式。 入学式みたいなもんかな。 この儀式の起源は中世の教会からだと思います。 


大学の先生たちは、全員リガリア(Regalia)という卒業式のときに着るマントと帽子をかぶっての参加です。 


このリガリアも中世の教会から始まったようです。(学問は修道院の中で行われるものでしたからね。今でも、学問と宗教ってのは、儀式を通して、つなっがているのでしょうね)。 さて、このマント、今日はじめて知ったのですがいろいろ決まりがあるようです。


まずは、構成部品から。 リガリアは三つの部分からなってます。


まず黒いマント(赤とかもあるよ)。 その上に、マントの背後に流れるフード(Hood)。 Biribiのは紺色です。 美術だと茶色、エンジニアだとオレンジといったように、習得した専門分野によって色が変わります。 そして、帽子。 よくテレビでみるアメリカの卒業式の帽子はふさふさがぶらさがった、ひし形の黒い板がのっかったやつ。 もしくは、ヨーロッパ系のスタイルの、ベレー帽みたいなやつ。 Biribiの帽子は、後者です。


マントの生地は、学位によって違うと今日はじめて知りました。
学士のマントには、サージまたはウーステッドという生地を使ったもので、袖の先がとがっています。今はポリエステルが主流のようですね。ものすごく薄いのがよくわかります。


修士のマントは、着物の振袖みたいに、袖のしたに長いポケットがついています。 院生は貧乏だから、この長い振袖ポケットにサンドイッチを入れて歩いた、という伝説があるそうです(笑)


博士のマントは、いきなり上等になります(笑)。 胸元にベルベットの生地がたてに2本、腕にベルベットで3本のストライプが縫い付けてあります。 ベルベットの帽子がかぶれるのは、博士だけだそうな。 ぶっ 偉ぶりすぎ(笑) 


Biribiもヘンゼルも、リガリアを着て儀式に出るのは初めて。 博士をとったあと速攻でお仕事開始だったので、二人とも卒業式には参加してないのです。 いやぁこのマント、着てるとなにかえらいことを成し遂げたような気になるからステキです。 二人そろって大コーフン。写真とりまくりました(笑)