社会の窓

春学期も残りあと数週間。 この時期、アメリカの大学ではアドバイジング(Advising)という履修指導の時期に入ります。 
生徒たちは割り当てられた先生、または大学のスタッフと面接して、来学期のどのクラスを履修するか計画を立てます。ランダムにクラスとってても、単位さえあれば卒業できるってわけじゃないので、アドバイザーの先生かスタッフと会って、卒業に必要な必修科目や選択必修科目を見落とさないように生徒たちをサポートするシステムです。 


5月後半から始まる夏学期と、8月下旬から始まる秋学期の授業登録は今の時期に始まります。生徒たちのアカウントにはホールド(規制)がかけられて、アドバイザーとあって指導を受けてからでないと授業の登録ができないことになっています。 


いいですよね、このシステム。 卒業できると思ったら、あの必修取れてなかった!なんてアクシデントを避けられて。  Biribiの通ったじゃぱんの大学でもこういう仕組みがあったら、いろんなクラスを知ってもっと楽しいクラスを取れたんじゃないかな、なんて思うのですが。(どっちみちあんまり授業にでてなかったから、かわんないかな・笑)


うちの学部では、平均だいたい30人ぐらいの生徒を受け持ちます。 
生徒の履修記録を見て、卒業に必要なクラスを書き出して、来学期のクラスのスケジュールを立てます。 Biribiは面接の前に前もって準備をしておくので、面接自体はだいたい10分から15分ぐらいかな。 今とってるクラスはうまくいってるか、どんなクラスか、生徒から聞くのも楽しみです(いろんな噂も・笑)  


履修記録のほかに、生徒たちの成績の平均も見ます。
こちらの大学では、単位をとるだけでは不十分で、一定の成績が伴っていないと単位がそろっていても卒業することができません。


成績の平均はGrade Point Average(GPA)といって、A(優)が4点、B(良)が3点、C(可)が2点、D(やばいけど可)が1点、F(不可)が0点となります。 


各クラスの成績をポイントに換算して、それをクラスの数で割るという仕組み。  
大学で履修したクラスの成績全体のGPAと、専攻分野の選択・必須科目の成績のGPAと、二通りあります。 


単位を取り終わってもGPAが足りずに、卒業するためにいくつかクラスを履修しなおしたり新しいクラスをとってGPAを挙げる生徒もいるようです。 


今日会った生徒は、なんと全体のGPAが1.8!  DとCばっかりってことですね(苦笑) 
彼は、去年も私のクラスを履修してF(不可)を取っています。 今学期も、Fに向かってまっしぐら。 ん〜 どうしたもんかな、なんて思いながら、残り数週間の授業を考えてみたりしています。