社会の窓

ベルリンの交通機関はかなり機能的でわかりやすいので、ドイツ語ができなくても旅がしやすいと思います。 Biribiはベルリンはこれで4回目。 けっこう電車、バス、地下鉄をうまくのりこなせるように。  


ヘンゼルは、弟のミシャと一緒に遊ぶ予定なので、Biribiは一人でおでかけすることに。 


向かったのは、以前の東ドイツ、アレクサンダー・プラザのもうちょい北。 ユダヤ教シナゴーグの近くにある記念碑を見に行ってみたかったのです。 


ヒットラー政権の下で虐殺されたユダヤ人の数は5万人といわれますが、そのうちの多くはドイツ系のユダヤ人ではなくポーランドルーマニアなどドイツが侵略した国やドイツの戦略に追従する政策をとった国の人たち。 ドイツ系のユダヤ人のホロコースト犠牲者は○人ぐらいといわれています。 


写真に写っているのが、ベルリンに住んでいたユダヤ人のホロコースト犠牲者を奉るメモリアル(Gedenkstatte Gross Humberger Strasse Memorial)の一部です。 


13体の銅像が、私たちには届かないまなざしを投げかけるもの。 
ユダヤ系の人たちが歴代ベルリンで生活してきた地区の中に、あれっというぐらい仰々しくなく、すっと現れます。  銅像としてはあまり大きいものではなく、私たちの目線よりも少し高い位置に設置されています。同じ高さの目線にあうことなく、かといって届きそうにない高い位置でもない。 届きそうで届かない、そんな他者性を感じさせる銅像です。


このあたりは、観光で有名なフリードリッヒ通りやウンター・デン・リンデン通り、KaDeWe(デパート)のある高級ショッピング街あたりとは違って、個人商店やセレクトショップみたいなのが多い、石畳の小道がたくさん入り組んでいます。  


セレクトショップみたいなのにはあまり興味がないのだけれど、交錯する通りを迷子になりながら並ぶ建物を眺めたり、歴史や住んでいる人たちの生活を想像してみたり。 


たまには一人で散策するのも自由でいいわ。 
このあたりには有名なネプチューンの噴水もあるし、マルクスエンゲルス銅像もあるので(なんせ旧東だからさ)、またやって来る予定。