1年

もう1年もたつのですね。


ヘドロの海がすべてを飲み込んでしまう瞬間の映像は、わたしたちを『日本人』にした出来事でした。 


海外で生きるということは、何かしらの形で祖国にこだわって生きるということでもあります。 


支援活動が毎日の生活のなかに組み込まれて、小さいながらも続けている方が、いまでもたくさん。 日本でも、海外でも。


ボランティアに出向いたり、お金を送ったり、直接的な支援はとても大切なのだけれど、ちょっと遠くから考える、ということも同じように大切だと思うのは、1年後の今でも変わりません。


どこかで、震災は亡くなった人だけでなく、生き残った人からも魂を奪った、というようなことを読みました。



生き残った人たちが魂を回復することができるためには。
生き残った人たちが新しい魂を育てることができるようにするには。



飲み込まれていく人の姿
首のない遺体



『日本人』になってしまったわたしたち。