Ken's Yakitori Bar

ダーリンのアパートのそばに、Ken’s Yakitori Barという、その名どおりの焼き鳥屋さんがある。オークランドに着いて数日したある日に一人で近所を散歩しているときに見つけたのだ。 もちろんダーリンには焼き鳥がなんなのかさっぱりわかるはずもなく、これは体験させねば!と、以来ここには何度か足をはこんでひいきにしている。 


私のお気に入りは豚バラと牛タン。ダーリンは着くねにご執心。おいしいらしい。一皿2串なので、日本人としてはトーゼン、一人1本ってのが暗黙の了解。が、ここでダーリンの外人度を垣間見る。ヤツは一人一皿だと思ったらしく、一人で2本のつくねを平らげ、さらにもう一皿食べたい、などとのたまう。 う”〜む・・・・ま、いっか。 そしたら、あたしも豚バラ2本食べれるしね♪


ダーリンは魚は(頭がついてなかったら)食べるけど、貝類・甲殻類が苦手。「海老が嫌いだから、カニも嫌いなはずである」と自分で勝手に結論をだしている。 が、カニクリームコロッケをここで食べて、宗旨替え。海老は嫌いだけど、カニ入りの食べ物はオッケーらしい。 しめしめ。一歩前進じゃ。


日本食はどこの国にいっても高めで、このKen’sも例外ではないです。
でも、ここのお店はすごく居心地がよくって、うちの近所にもこんな店があったらいいなぁと思う。 働いてる人達はみんな日本人で、そのなかでも何人かはすごく感じがいい。「わぁ、この人一生懸命働いてるんだなぁ、働くの楽しいんだろうなぁ」と思わせるようなチャーミングな人が男女、何人かいる。そんな海外でがんばってる人をみると、力づけられる気がする。 海外にいることが楽しくって、働くことが楽しくってしょうがありません!ってのが、顔の前面にでてる。


わたしもきっとこんな時期が、アメリカにきた当初はあったんだよね。 いつのまにか生活になれちゃって、気持ちが埃をかぶったのかな。 大学院はたしかにいろんな面でしんどいけど、博士論文をはじめてから、またこの「楽しい!」って気持ちが戻ってきたのは、うれしいことだ。 そうそう、修士課程を始めたばかりのときは、学ぶことばっかりで、すべてが新しくって、勉強するってこんな感覚だった。 博士論文は、その新鮮さと、研究するということに対する謙虚さを同時に思い出させてくれた。 その博士論文も、最近は足踏み停滞状態でなかなか進まずにうつうつとしてたけど、楽しいことを、しんどいしんどい言いながらやったらダメだね。 今年は、少しずつでも前進していけるといいな。