本棚 記憶
昨日読み終えた本
Alex Garland著 The Coma
なにげなく本屋さんで半額になっていたので買ってみた本。
昏睡状態に陥った男が昏睡状態を描写するしながら「現実」へ戻ろうとする。
読んでいてなんとなく荻原浩著の [明日の記憶」を思い出した。
去年の夏に日本に帰ったときに2日で読んだ本。
この本は若年性アルツハイマーになった主人公が記憶の現実から健忘へと推移していく過程を主人公の視点から書いていて、健忘の過程を読者に経験させるところとか(たとえば同じセリフが何度か繰り返し出てきたり)がよかったなぁ。
今知ったけど、「明日の記憶」は映画化されるようですね。(そして本のカバーのイメージも変わったのね・・・前のほうがよかったなぁ・・・) 読みながらぼろぼろ涙がでたので、映像化されたらもっと感傷的にグッと来るものになるのかしら。 観てみたいな。
Alex Garlandの本は、その逆の過程。 健忘から記憶へと推移する。
エンディングがちょっと尻つぼみだったなぁ。 たくさん入っている版画のイラストが、ものすごくいい感じ。