社会の窓

夜7時に寝て朝4時にはぱっちり目がさめる毎日でしたが、なんとか時差ぼけもなおってきたところで、新学期スタート。 授業は木曜日からですが、今日は大学全体の会合。 先生たち、全員参加義務です(悲)。 


Biribiの勤める大学では、今年から新しい学長を迎えることに。 前任の方は、30年学長を勤めた方で先学期で定年退職されたのです(たしか70歳がうちの学校では定年です)。 この学長を選ぶのも、もちろん公募で応募者を募るわけですが、決定権は大学にはなく、BOR(Board of Regents)といって、州ごとに設置されている高等教育機関を束ねる機関に決定権があります。(このあたりの政治性も、いまは放置プレイ状態になっているPecking Order of Academicsに書きたいなぁ) このBORがどういう人たちによって構成されているかによって、どんな履歴をもった学長候補が選ばれるか想像がつくのです。 


今日の全体会合では、新しい学長が就任の挨拶をして、それから大学の運営方針などを語ってくれました。 


アメリカでは不況がどんどん深刻になっているようで、そのしわ寄せは大学にももちろんよってきています。州の税収入の削減を見込んで、今年は6%の予算削除が決定されたとの報告でした。 州の税収入などの影響をもろに受ける公立大も大変ですが、私立大はどうなんでしょうね。 お友達にきいたところ、不況のせいでSalvation Army(救世軍)などの慈善団体も、寄付が激減して過去10年来の寄付最低額を記録しているそうです。 私立は寄付に頼るところが多いでしょうから、どうなんでしょうね。


んで、学長、この6%の削減をどう乗り切っていくか、という話まで長々としゃべり続けること1時間半・・・・ ちょっと気合入りすぎ。 パワーポイントのスライドを使うのはいいけれど、20分すぎたあたりから、スライドをめくるたびに「はぁ〜」ってため息がそこらここらから。でも、学長オン・ステージ状態。ぜんぜん見えてない。 話し出すと興奮するタイプみたいで、声を張り上げる張り上げる。 ピンマイクつけてるもんだかだ、学長の声、大講堂に炸裂。僕は間違ってなんだかやばい宗教がらみの自己啓発セミナーに来てしまいましたか? っつーぐらい、壇上を歩きながらパワーポイントを駆使し、シャウトするはげおやじ。  ホンキで耳が痛い〜(涙)   


お隣に座っていた文学部の先生と、『ビール、ビール、今飲みたい! 飲んでないとやってられないっ!!』とささやきつつ、1時間半の演説をやりすごし、次に向かうのは、大学全体の表彰式。 これは先生たちだけではなく、職員のみなさんもそろうもっと大きい会合。 勤続30年の人たちを表彰したりするやつ。 ここでも、学長が30分の演説をぶつ。しかも、さっきと内容おなじだし〜(号泣)



お昼ごはんの後は、さらにミーティング。 
こんどは、カレッジレベル(大学の運営組織は、だいたい大学→カレッジ→学部というようにわかれています)。 Biribiの所属する学部は、文・芸術カレッジ(この下に、文学部、美術部、音楽部・・と続き、同じように、サイエンス・カレッジの下に、物理部、生物学部、数学部・・・と属します)。 ○○という委員会のポストが空いています。推薦者、立候補者は・・・もうえぇちゅうに〜(涙目)そんなん、メールででもできるやろーもーん!!!!! 



朝9時集合して、家に帰れたのは夕方4時半。 ぐったりです。