社会の窓

日曜日のお通夜(Viewing)は、フューネラルホームで。
たくさんの人がきてくれていました。

 
棺に遺体が横たえられていて、最後のご挨拶です。 
子供たちは、亡くなったお父さんを見るのがこれで、最初で最後。 



今日は、町の南にある米軍のベースでお葬式。 


こちらでは、遺族の家に参列者も集まり、家族はリムジンに乗ります。 参列者は全員、各自の車のハイビームのライトをつけて、ハザードをピコピコ点灯させながら墓地まで、霊柩車と家族の乗るリムジンの後を続きます。
30台ぐらいの車が光を点灯させながら列をなして移動する光景は、ちょっと壮大です。


アメリカの道路では、葬儀のための車の行列が優先権を持ちます。


敬意を表するために、通行者は車を止めて、行列が行き去るのを待ちます。
赤信号でも、交差点でも、すべての車が止まり、亡くなった方へと道を譲ります。



亡くなったルーは海軍を退役した元軍人なので、軍式のお葬式です。



ユニフォームを着た陸軍のひとが、星条旗に包まれた棺を静かに台に安置します。
仲のよかったお友達が送る言葉を述べて、亡くなった彼の奥さんが弔辞を。 
高校の同級生が、アカペラで賛美歌をソウルフルに歌い、
16歳の長男がバイオリンを弾いて。



海軍の人たちが星条旗を広げ、3人の兵隊が敬意表明の空砲を空へ向けて3度撃ち、星条旗を正式な型にのとって、三角になるように、丁寧に、丁寧に、たたんで、遺族の方へ渡します。



最後に、牧師さんに続いて祈祷。





とても美しい式でした。




一緒に涙して、儀式をともにするということ。



ルーが亡くなった火曜日から始まった、喪の作業。
これからも続きます。 




今日のお葬式は、その新しい出発点なのかもしれません。