社会の窓

えー 悪名高いアメリカの保険制度。 
以前ブッシュは『アメリカは世界でベストなヘルスケアシステムを誇る!』と大ぼらぶっこいてましたが(そういうことをホンキで言える時点で、かなりヤバいよね)、なんせ高価です。 


オバマ氏は新しい案でけっこう苦戦してますね。 議会にされている法案をちゃんと読めば、たいていの異論反論が法案とは関係ないところからきているのがわかります。


一番の反対グループは、保険会社。 かなり強力なロビー(圧力団体)を持っているます。  この援護射撃をしているのが、保守派の共和党共和党(ブッシュとか、レーガンの所属党)。


共和党が問題にしているのは、予想どうり、堕胎を保険の対象に入れるかどうか。南部で強い共和党、宗教とのからみから、堕胎には基本的に大反対で、ここが議論のポイントになるのは想像できてたのだけれど。 


皮肉なのは、保険会社としては子供が生まれて長期でお金を払うより、堕胎のほうがコストとして安いので堕胎に反対してないんだけれど、その保険会社を援護射撃する共和党。 ぶっっ(笑)



堕胎に反対する理由、程度はさまざまです。 たとえば、どんな場合においても堕胎反対の人もいれば(例えば、レイプの結果妊娠したとか、母体に危険があるとか、そういうのもダメ!っていう立場)、例外を認める立場もあります。 理由も、『子供は神様からの授かり者だから、その意思に逆らうことは冒涜だ』ってのから、『妊娠したのは自分の選択の結果なので、自己責任とるべきだ』とか、いろいろ。



前者の神様系の立場で、どんな場合の堕胎もダメ、というハードコアな立場をとる人は、『母体の生命に危険があるときは、子供の命を優先させるべきだ』ってのもあります。 



その場合、子供は神様の子供だからその命を救えっていうのは分かるのですが(NOT賛成だけれど)、んー その視点からすると、お母さんも神様の子供じゃないの?  ただ、お母さんのほうが年食ってるってだけでさ。  じゃぁ、やっぱり神様の子供は、逆年功序列で、若い方が価値が高いってことなんか? 



そのへんを、宗教系の人がどう答えるのか気になるところではありますが。




うちの学校の福利厚生の話をしたかったのに、大幅にわき道にそれてしまいました(笑)
次回に、雇用を通して入る健康保険についてのBiribiの迷いを。