社会の窓

アパートの契約は1年ごとに更新なのですが、今年も家賃が上がって780ドルに。
今年の夏はじゃぱんに行くし、引越しは予定してなかったのでとりあえず契約を更新して来年の7月までここにいることに。 その後は、家を借りようかと思ってます。



家を買いたいなぁ、と思わんでもないのだけれど、アメリカでは最低3〜5年住まないと損をするらしく(なんか税金関係でそんな規制があるみたいです)、家をかったらなんとなく松の町にずぅっといることになるような気がして、なかなか思い切れません。


いつかは家をかえたらいいなと思っているので、その前の勉強というか経験のためにも家を借りてみようかと思ってます。 ま、来年のはなしですけどね。 


そんな流れで美術部の『ハナとオリオンの家はすっごいステキよね』とお友達と話していたら、『だめよ! あの家はかわいいけど、学区が最低だもの。あの二人、息子さん私立に通わす気かしら?!』



学区なんて今までは考えもしなかったけれど、めちゃめちゃ大事なようです。


アメリカでは、公立の学校の予算は、学校のある地区の固定資産税で決まります。リッチな地区に立っている学校は予算がたくさんもらえて、貧乏な地区にある学校は予算も少なく。  


予算で雇える先生の質、教材、施設、導入できるコンピューターなどのテクノロジー、すべてに差が出るので、リッチなところはリッチに、貧乏なところは貧乏なままに。


もちろんこの経済格差は人種の格差でもあるわけで。
人種差別は具体的似物質的な場を通してとても非パーソナルなレベルで生きるわけです。


普通の公立学校のほかにマグネット・スクールといって、公立学校だけれど入学に試験か何かがあって、一定の基準にたっすれば学区を越えて通うことができる学校もあります。


マグネット・スクールはたいてい、大体テーマというか重点がそれぞれの学校にあります。  


うちの側にあるマグネット・スクールは数学・コンピューターに重点をおくところ。他にも文系(音楽とか美術とか)のところとか、いろいろあるみたいです。




カルメン女史いわく、うちの側にあるマグネットは『松の町で一番いい公立小学校』らしいです。 すごく人気があるので、受付リストがあるほど。 まだBiribiが妊婦のときに、『産まれたらすぐに受け付けリストに名前のせに行かないと間に合わないよ』といわれるくらいです。 


この間晩御飯をご馳走になってるときに、『ちゃんとリストに名前のせてもらった?』と聞かれて、『あ、忘れてた』と言ったら、あきられましたよ。



この学校は、受付リストに『白人』『黒人』『その他』の枠があるそうで、
『あなたのところは「その他」だから、絶対入れる確立高いわよ。いいわね〜』



・・・・・・ん〜 こういうときどういう反応していいかわからないなぁ
 



レンタルにでてる家はたっくさんあるのだけれど、ひょっとしてファビが小学生になるまでここにいることになったときのために(そうでないことを願うなぁ)、一応そんな感じで学区を気にしながらの賃貸の家探しをこれから1年、のんびりやろうと思ってます。