社会の窓

スピッツのけっこう古いアルバムの中に『ねずみの進化』という歌があって、



じっとしていたらたたかれて
素直に進めば潰される
よく見りゃいくつも道があり
実はその先も分かれてた



Biribi、今年はいろんな転機と言うか、岐路と言うか、そういうものと向かい合う年なのだろうな、と感じてます。

歌詞はこちらから:http://j-lyric.net/artist/a000603/l00b7b0.html
歌は、ここで聴けます:http://www.youtube.com/watch?v=qULhUSn14Wg

就職して5年目でテニュアをとって、次の5年をどうすごすべきか。
(あ、5年単位なのは、次は助教授から教授に上がる審査資格が5年後から発生するからです)



5年後をめどに、ヘンゼルもBiribiも、別の学校に移ろうと考えてます。
経済状況とか博士の市場とかもあるので、もちろん自分たちの選択だけでなんとかなるものではないし、二人揃ってというのは、ウルトラ至難の業。 


ちなみに、学術のお仕事の数は減っていませんが、終身雇用の先があるテニュア・トラック(常勤)の仕事の数は減っていて、派遣に頼る企業のように、大学関係のポジションの50%以上は(いろんなレベルの)非常勤。 テニュア制度は、Biribiたちの世代でおわると、思います。 (また、その話はいつか  ← いつよ? 笑)


二人揃って移動(+ステップアップ)するためには、どうしなきゃいけないか。



ここが悩ましいところなのです。



シナリオ1:
松の町大に来たときと同じように、Biribiが就職活動して、ヘンゼルの仕事を交渉する。 


可能性敵にはこれが一番手っ取り早いのだけれど、またヘンゼルが非常勤になると彼のキャリアのためにもよくないので、できるだけ、避けたい。


シナリオ2:
ヘンゼルが就職活動して、Biribiの仕事を交渉する。


ヘンゼルは、良くも悪くも、哲学バカ。
もう、学術しかないっつーか、それ以外できないっつーか。 


でも、才能はかなりあると思うので、5年の間にいろんな芽が出ると思うのです。
論文出版と学会発表を活発にやってたら、きっとどこかからオファーがもらえると見込んでいます。



そうなると、Biribiが次の5年間に耕す土壌がちょっと変わってくるのです。


シナリオ2の場合、Biribiは教員としてではなく、運営・管理(Administration)のポジションを交渉したほうが、ポジションはもらい易くなります (それだけ、教員のポジションってのは、聖域なんですね。 だからか、世俗なアドミンのほうがお給料がいいです・笑) 


自分で言うのもなんですが、Biribiはアドミンの仕事、けっこう向いていると思います。 アドミンでいい線いく可能性は、学者として大成どころか小成する可能性よりもはるかに大きいと思います。 


んで、積極的にはたらきかければ、今、大学のなかで希望していたよりも大きなポジションを狙える位置にいます。 (うりの種まいたら、スイカの芽がでてきてびっくりしてるところ)



このポジションか、それに関する仕事をすれば、就職先の幅はぐっと上がります。


他の大学に移っていったお友達たちは、みんな似たようなポジションを狙って移っていきました。 



んが。



それは今、Biribiがしたいことじゃないんです。



いつか運営サイドに回ってもいいかなと思うのだけれど、
次の5年はめっちゃくちゃ自分の勉強がしたいのです。 研究というより、勉強ってかんじ。 自己満足でもなんでもいいのだけれど、『あーーーーー よく勉強したっっ!!!!』ってすっきりした顔で、5年後に言いたいのです。 



もっと掘り下げたい分野と、新しく知って生きたい分野とがあって、今それをしないと、きっと後悔すると思うのです。





若いうちから守りに入ったらいかん





というのがBiribiのモットー。



もう若くないけれど(ぶっ)、それでも学者としては毛の生えた玉子ぐらいですからね。(ゆで卵でないことを節に願う)



自分が後悔しないように、でも、5年後に準備ができているように、どう進んでいこう?  どうやってやりたいことと、やっておいたほうがいいことのバランスをとればいいんかなぁ。




5年後にもきっとまた今からは想像もつかないような色んな枝道が目の前にひろがるんだろうから、がむしゃらに今やりたいことやってもいいよなぁ、なんて思ったりも。



授業とか学内政治とかそんなものに消費されないためにも。



小さなネズミになるのだ!