社会の窓

いきなりですが、テキサスからの更新。


アメリカの大学は、アクレディテーションといって教育委員会みたいな第三機関に認定されています。地域ごとにその機関があって、全部で4つか5つあります。  Biribiの大学は南部の教育委員会もどきに所属しています。


認定されていないと連邦政府からのお金、とくに生徒達がうける奨学金やローンがもらえなくなります。教育の品質保証みたいなかんじでしょうか。


南部の機関に属する学校は、10年に一度のサイクルで再認定してもらう必要があります。その過程はもう、何百ページっつうレポートを提出して、委員会から送られてくる諮問委員がキャンパスに来て、それから委員会のお偉いさんたちの投票によって決まるって、サスペンス満載のストレスフルな長い長いイベントなのです。


Biribiの仕事は、その大学が「お墨付き」を貰うために必要な一部なのです。5年間計画で一定の分野(うちの大学では問題解決能力)で生徒の学びを上げようって品質向上計画の一部です。


その関係で、今回、テキサスの荒野にひっそりある大学へ諮問にいくチームに及ばれして(いいのか、こんな若造が行って。以外と適当だな)、9人のうちの一人として参加してきました。


3泊4日。  長い旅だった・・・・・



他の8人はものすっごいベテランばかり。どの人も30年以上のキャリアの副大学長か大学長クラス。同年代の人は彼女の専門を15年やっているひとだけ。 ううむ、あたし、場違いでねぇの?



広い荒野とでっかい空の間をえんえんと車で向かった先の大学。 旅行だけで1日。
2日目、朝一で2時間の準備会議。 それから諮問先の学校へ第三者評価スタート。 来る前に読んで来た資料をもとに、いろんな方に質問。 会話のなかから資料からは見えなかった事実を集めて、お墨付きが出せるかの基準に照らして判断して行きます。 

Biribiは2日目はまる一日、いろんなグループとのお話して、20人から25人の人と話をしたかな。  激疲れました。


3日目はお願いしていた資料を出してもらって、また何人かとあって内容を確認して、ゆっくり大学の全体像を具体的につかんでいきます。 この日の午後から集めた情報をもとに会議室で缶詰で、基準の解釈の幅をみなで話し合いながら調整しながら、集めた情報をもとに一歩ずつ「お上」へ報告する調書と大学へどうやったら改善できるかの推薦書を書きます。 


ほんとに缶詰で、晩ご飯もレストランからのデリバリー。
全員パソコンに向かってパチパチ、顔を上げて相談、パチパチ、相談、ひたすらその繰り返し。


やっとこさ終わったときはみんな、めろめろ(年寄り多いからね・笑)  


4日目は大学のシニア・リーダーシップの人たちの前で、私たちからの評価と推薦。 Biribiも一言言わなきゃ言わなかったので、朝4時起きで練習したわよ。 


ここでチームは解散。
チームからの資料は「お上」のお偉いおっさん・おばさん達が投票でこの学校にお墨付きを出すかどうかを決めます。  うちらはケアマネージャーみたいな、現場の情報収集員。 


すっごいしんどい仕事だったけど、めっちゃ勉強になった!
大学ってこんな風に外から判断されて、どんな人たちが判断してて、判断される人たちの苦労も見えて、今の仕事に使える知識やアドバイスもチームの人から貰えて、いい経験しました。


大学を違う視点から経験することができて、視野がひろがりました。
そして、あたしはまだまだ学ぶことがいっぱいあるんだなと、ごっつり確認もしてきました・笑