社会の窓

今日は父の誕生日です。
日本時間の朝、実家へ電話したのですが、父はテニスに出かけたらしく直接おめでとうをいえなかったのは残念。


私の父は今年還暦。「赤いもの」を送ろうともくろんでいたのですが、あえなくスルー。10月にくる母の誕生日のときに、一緒に「赤いもの」を送りつけようと思っています。


今年、2006年の年明けは、私は父の言葉で明けました。
ニュージーランドで過ごした年末年始。毎年恒例(?)で私は時差の計算をまちがっていたのですが、今年は無事に父が寝る前に電話をすることができました(しかも2時間もはやく・・・まだ紅白で小林幸代が歌ってたらしい)。 


近況をはなしながら、博論がね、なかなか書けずにスランプのどつぼにはまっててね、なかなか出れそうにないから卒業を1年先送りするかもという話をしたとき、父は、「書けんもんは書けんでしょうがないけん、のんびりやればいいたい」と言ってくれました。 


それまで「ぜったい書かないとヤバイ」「早く書け」といった外部からのプレッシャーと自分で自分に内側からかけていたプレッシャーで、すごく自分を圧迫して悲壮漂うオーラの住人と化していた私にとって、父のなにげないこの一言で、ちょっと身が軽くなった気がしました。 


思いがけず私のココロに直球で届いた言葉にちょっとうろたえながらも、「そうね、焦ってもしょうがなかね」とちょっと軽い気持ちで新しい一年をはじめることが出来ました。 きっとこれからも海に浮かんでいるブイのようにぷかぷか浮いたり沈んだりしながら勉強していくんだろうけど、わたしは父のそんな言葉でまたプカッと水面に顔をだして、呼吸することができるよになりました。


誕生日、そして、還暦、おめでとう。
これからも元気でいてね。 数年後には孫の子守をまかせる予定だから、今のうちにテニスでしっかり身体鍛えといてね。