社会の窓

週末にあったインディアナでの学会、たのしかったです。大学院生主催の、大学院生のための学会。アメリカ中西部にある主要な6大学の院生と先生たちだけの、こじんまりとしたものだのだけれど(先生20、生徒35人ぐらい)、院生たちが自分たちのとりくんでいるテーマを通して他の大学の院生や先生と知り合って意見交換をすることができる場でした。 


まだ生まれたばっかりの学会なので(去年はインディアナイリノイの2校で主催。今年はじめて6校に拡大)、これからの運営にかんしてはたくさん課題があるけれど、参加した院生みんなで運営に関して話あう機会もあったし、来年のテーマのアイディアを出したりしてきました。 


院生中心の学会なので、参加できる先生たちは、招待制。 「招待してください」と頼んでくる先生もたくさんいたようなので、将来性のある学会だと思います。 (招待されなくって「キレたらしい」という先生たちの噂話なんかもあったりして・・・・笑) 


土曜日と日曜日を通して、学会は4つのセクションに分かれていました。 


1.土曜日の午前中は、著名な先生5人のプレゼン。今年の学会のテーマはレトリックとデモクラシーだったので、それぞれの先生が自分がとりくんでいる研究を紹介して、そこからデモクラシーが自分の研究にどう関わってくるか、というのを2時間ほどかけて発表しました。 私の博論のアドバイザーも資本主義と共産主義の敵対関係にコミュニケーションの問題性を考えることを提案。 ランチを食べながら、その場で先生たちに対する質疑応答。 


2.第二のセッションは、テーマごとに分かれたもので、それぞれのテーマを2人の先生たちとディスカッションするもの。 わたしはデモクラシーと社会変化(Democracy and Social Change)というのに参加。 参加している院生たちが、いまいち発言する人が少なくって残念。そのぶん私がべらべらしゃべる時間があったんだけど、このディスカッションは、イマイチだった。学校によってレトリックという研究分野とカルチュラル・スタディーズの関係をどう考えているか違うのだけれど、このあたりでそれが見えてきたような気がしました。


3.第三のセッションは、院生のためのワークショップ。事前に5人一組のグループに分けられていた院生に2人の先生がついて、それぞれの生徒が取り組んでいるプロジェクトに関して意見交換したり批評したりするためのセッション。お互いの研究テーマの小論(1000ワード、3-4ページ)を全員読んできて、それに対してコメント。 ここでも、ディスカッションをリードしている先生について、わたしはちょっとがっかりしたかな。 


ここで第一日目の学会終了。このあとインディアナ大の先生のお家でパーティー。7時半から12時まで、飲んで食ってしゃべってきました。 


4.学会2日目、最後のセッション。 寝不足な顔をした院生たちが集まって、朝ごはんのベーグルをかじりながら、今年の学会の反省と来年の課題を話しました。 学生によって、いろんな経験があるんだなぁ、と関心。 


わたしは(願わくば)来年は学生じゃないので、この学会に参加することはできないだろうけど、こういう場を院生たちが作っていこう!という勢いはすごく刺激になりました。 いろんな人と知り合えたし、彼・彼女らと11月にある学会で再会するのも楽しみ。 この刺激を忘れないうちに、次の学会のための準備を始めねば!