社会の窓

ディターの様態は、今日もあんまり良くないらしい(悲)。


今日ものんびり、散歩。今日の散歩先は、まず、近所のガーデン・コロニー(独語でKleingarten kolonie 又はSchrebergarten Kolonie)。 アメリカと違って、ヨーロッパは土地も狭いし、フラットも狭い。フラット住まいでも、マイ・ホーム住まいでも、ちょっとした家庭菜園をしたり、友達や家族と集まってちょっとバケーションっぽくバーベキューしたい、という人たちのために、ベルリンの市(または地区)が、一定の土地を区画してレンタルしている地域があちらこちらにあります。 


区分けされた土地のサイズは大小あります。 私たちが散歩したのは、150区画ぐらいあるものです。 野菜を植えているだけのところから、ちょっとした小屋があるところ、「これ、普通にくらせるんじゃ?」ってなサイズの家を建てている人、いろいろです。 ジャングルみたいになってる庭や、不思議の国のアリスみたいな石造がいっぱいある庭、孫を預かってるじーちゃん、ばーちゃんの庭、イギリス庭園みたいに幾何学模様に刈り込んだ木ばっかりの庭、ちっこいりんごがなってる木・・・  


ダーリンのパパによると、このガーデン・コロニーの権利は、戦後しばらくした後、ベルリン(市政府なのか、連邦政府なのか、そのへんは私にはわからなかったです)が市民に安く提供し始めたそうです。 で、この権利を一度買うと、90年間の間は子孫に譲渡可能なのだとか(90年ってあたりが、ヨーロッパの時間感覚かもしだしてません?)。90年たつと、権利が切れて、ベルリン市が新しい人に権利を売るそうです。 90年前と今って、権利の値段、相当違うでしょうね。 


今日の第2の散歩先は、これまたディーターのフラットのそばにある中規模の公園。これは、ミニ森って感じ。木と木に囲まれながら、舗装されてない土の上を歩いていくと、ちっこい湖があります。 湖のはじっこはビーチになっていて、夏になると近所のちびっこや家族が泳ぎに来るそうな。  写真は、その湖。 まだ緑が青々としてます。 


森沿いに歩いていくと、ダーリンが小さいころ行ったミニ・陶芸教室があったり、「この道をまっすぐ行って左にいくと、サッカーの練習場があって・・・」と、いろいろ説明してもらいながら ぽてぽて。 



最後に、「これ 何だろね?」といいながら除いてみたのは、金色の7本のフォークみたいなオブジェがくっついた灰色の建物。 教会っぽいけど・・・・ なんだろ? 敷地に入ってみると、博物館っぽいけど、彫刻がおいてあるわけでもない。 背の高いダーク・グレーの壁に包まれた、四角いスペース。  なんか、強制収容所みたいな雰囲気。 


晩御飯を食べに実家に行くと、さすがベルリン生まれベルリン育ちのパパ。まさに歩く歴史辞典。 私たちが行ったのは、ヒトラーに抵抗した人たちが死刑にされた場所で、プレッツェンゼー プロテスタント教会記念館というところだそうです。 プレッツェンゼー(刑務所)博物館が有名なようですね(知らなかった)。 私たちが散歩に行ったのは有名な場所ではないのですが、このメモリアルの側にあるディーターのフラットの近所(Heckerdamm)の通りの名前は、反ナチス抵抗をしてなくなった人たちの名前がついているそうです。 

ちなみに、有名なプレッツェンゼー博物館はこちら↓(写真)
http://www.geocities.jp/dokidokigermanhours/newpage30.html

抵抗運動(白バラ運動)については、こちら↓ わかりやすく書かれてます。
http://amadare-sirobara.seesaa.net/article/5643841.html 

英語での説明は、こちら↓
http://www.gedenkstaette-ploetzensee.de/01_e.html


ほぇぇぇ 勉強になった。
12月に戻ってくるときは、もっと観光してみよう!