社会の窓

ところ変わればなんとかで、クリスマスのお祝いもその国それぞれに変わるようです。アメリカではキリストの誕生日の25日がメインの日ですが、ドイツでは24日のメインのお祝いの日です。


キリスト教では25日のクリスマスが救世主の到来(アドベント)ですが、12月1日からクリスマスのお祝いの日まで指折り数えるという意味を込めたいろんな風習があります。 


写真にあるのはその一つ、アドベント・ライト。クリスマスの4週間前になると、毎週日曜日ごとに一つづつキャンドルに灯りを燈します。 Biribiとダーリンがベルリンに到着したのは14日なので、写真ではまだキャンドル二つです。 これを書いている現在は、3つに灯りがともってます。


アドベント・ライトは週ごとにキリストの到来までの時間を刻むものですが、子供たち用には、アドベント・カレンダーというのがあります。立体カレンダーになっていてそれぞれの日付に小さいチョコレートが入っているものや、フェルト生地のポケットがついたカレンダーだったり、色々ですが、ちびっ子たちは毎日一つづつおやつを食べれるので、うきうきです(笑)。 


このアドベントまでの習慣は、『21日後に救世主が到来される』とユダヤ系の預言者たちの予言を再現するものです。キリストの到来以降、彼を救世主として信じた人たちはここでキリスト教者となり、キリストを救世主として認めない、もしくは信じなかった人たちは真の救世主を待ち続けるユダヤ教徒でありつづけることになります。 


ダーリンのパパ曰く、アドベントの予言は異教徒(キリスト教でない人)がして、キリストの到来を心待ちにする時期だから、キリスト教の人たちがクリスマスまで指折りカウント・ダウンするってのは、いわば異教徒がキリスト教徒になる日を待ち望むってことだから、矛盾してるとも言るんだそう。 


Biribiの行った大学ではキリスト教のクラスが必修だったのですが、やっぱり人の興味って変わるもんですね。当時は朝8時の授業に出席するだけで精一杯で(しかも一度落としてるし・汗)ちっとも学ばなかったけど、こうやって聞く宗教の話はおもしろいなぁ。 あぁ、大学生の頃にもうちっと勉強しとくんだった。