社会の窓

雷でふっとんだ先日のエントリ、気を取り直して書き直してみよう!


また新しくできたお友達のぐり&ぐらさん(仮名)と、韓国料理のレストランに行って来た。 ぐり&ぐらさんは女性のカップル。 二人の子供がいるのだけれど、彼女たちの子供が行く学校での話しが面白かった。  


学校に娘さんを二人で迎えに行ったら、お友達が



『ふーん、○○ちゃんちには、マミーとマミーがいるの?? いいなぁ。 うちはダディーがいないから、マミーひとりだけだもん。 いいなぁ、マミーが二人いて』



といわれたそうです。(かわいいねぇ)
母子家庭がとても多いアメリカならではの発想なのでしょうが、同性愛に対してはめちゃくちゃ厳しい南部文化の中でも、子供は子供の世界を通していろんなことを理解するのだなぁ、と感心。


アメリカ南部、特にバイブル・ベルトといわれる地域では(アラバマ、南北キャロライナ、ミシシッピミズーリジョージアアーカンソー、テキサス、ルイジアナ等々)、政治的に保守(こいつらだよ、ブッシュ選んだのは!・怒)なだけではく、文化的にもものすごく保守的。 特に福音系のキリスト教がコアな役割を果たしているのですが、同性愛なんかに対してもめちゃ厳しい。無神論者よりももっと批判されてるような気がする。 


福音系(evangeligal)というのは、『ジーザスが生まれたよ!んでもtって、ジーザスがおいらたちの罪を負って死んでくれたから、おいらたちは救われる可能性にあずかることができるんだぜ!』という『いい知らせ』を人に伝えることが信仰の大黒柱としてある系統のキリスト教です。 ミッショナリー(伝道師)= 福音系なのではないのですが(たとえば、カトリックの伝道師など)。 


代表的なのは南部バプテスト派、ペンタコスタル派(Pentacostal)、Church of Christ派、Assembly of God派、プレスビタリアン(Presbyterian)派など。 日本で多いルーテル派(Lutheran)、カトリック、エピスコパリアン派(Episcopalian)、クエーカー(Quaker)などは、基本的に福音系ではないようです。  基本的に、というのは、宗派によって福音系となるわけでは必ずしもなく、ルーテル派やメソディスト派など、福音系のルーテルの教会もあれば、福音系のルーテル教会もあり、というようなこともあるのです。  アメリカのキリスト教、細分化しすぎ。



で、えらい遠回りしてもどってくる、ぐり&ぐらさんの話。
福音系、かつ文化保守な地域では、同姓のカップルというのは、そりゃぁたいへんなのですよ。 人によっては『地獄におちるぞ!』とか『神に逆らう行為だ』って本気で言いますからね。目くじらたてて。  


そんな空間の中にも、いろんな文化ポケットはあって、彼女たちのような『異端』に位置づけられる人たちが人並みの苦労をしながら人並みに生きていけるコミュニティーもあるようです。 彼女たちの子供の話や学校での話し、ご近所さんのはなしなんかを聞きながら、ふーん、ここも見かけほど悪くないかもなぁ、なんて思うのでした。