社会の窓

みなさんご存知のようにアメリカはどっぷり不況に浸っておりますが、州立大学は州の税金が主な財源なので、うちの学校も不況の波をざんぶりかぶっております。


不況になると、州の税収入が減る。ということで、まず6%の予算カットが去年発表に。 そのまたさらに、ドン! さらに6%カット。 ったく、大橋巨泉クイズダービーじゃないんだから。 一度数字出した後に、その後倍にするってどうよ。


不況になると、大学はどう対応するか。
これは大きい学校と小さい学校といろいろあると思うのですが、うちの学校では・・・・


1.それぞれのクラスに新しいFee(特別手数料みたいなもん)を乗っける
授業料を上げるというのが簡単な方法なんだけれど、それは州立大をまとめるボス組織(ボード・オブ・リージェントBOR)に決定権があるので、時間かかるし大変だからパス。 


アメリカでは、授業料が学期・学年ごとに一括じゃなくて、履修するクラスの数や単位数によってきまります。 その授業料に上乗せする形で、2千円、3千円とこの『特別』費を加算。 その理由は何とでも。 


私の知っている先生のクラスではやたらめったらビデオを見せるのですが、今までYouTubeからダウンロードしてタダで授業使っていたのに、この料金のっけてDVD買うことにしたらしい。 予算かけずに授業できるんだったら、必要のないお金を生徒からとるなって! (そもそもビデオばっかで授業やってんのか?)


こうやって新たな財源確保をするのですが、うちの学校ばこれをやってずっこけたみたいです。 全体的に大学に行くコストが上がることになったので、生徒もしくは親が払えなくなって履修する生徒が確実に減りました。 アホ。


2.授業のオンライン化
不況になると、おとーちゃんおかーちゃんが寮費や授業量を払えなくなるので、生徒たちが実家に戻ってしまいます。実家に戻ると、『んじゃ近くの学校に行くか』となっちゃう。 日ごろから働きながら通ってる学生は、もっと働かなきゃいけなくなるので、『んじゃ、しばらく学校に通うのやめようか』てこともある。(アメリカの大学では、休学は簡単です)


授業をオンライン化して、そういう生徒たちを確保したり、遠くに住んでいる生徒まで市場を広げます。 オンラインということは、授業がインターネットで行われるっつーことです。 じゃぱんでは、どうなんでしょうね。 


地理に作用されずに大学にこれるということは、新しいですね。 そうしたら、障害者の人だって、物理的に通わずに大学に『通える』わけだし。 


先生によっては1学期の授業を100%オンラインでする人もいるし、一部オンラインという人もいます。(オンラインのクラスについては、また後日に詳しく書きます)
 


・・・・なんだか長くなってきたので、残りはまた明日!