社会の窓

日曜日の蚤の市では、一番有名なのはティアガーデン側の6月17日通り(Strasse des 17 Juni)のやつみたいです。 ヘンゼルと私は、もちろんもっと地味に(笑) ご近所さんのスーパーの駐車場で開かれるやつと、旧東側の蚤の市に行ってきました。  


大きな蚤の市に行ったことがないので比較はできないけれど、ご近所さんの蚤の市が一番すきです。 なんせこのあたりに住むじいちゃん、ばあちゃんたちが集まって開いてるもの。 商業用の商品や、プロなんていません(笑) 私たちより、ずっと長く生きてきた人たちの屋根裏をのぞかせてもらうにはサイコーです。 


人によっては、お洋服ばかりのところ、食器やキッチン用品ばかりの人もいれば、やたらめったらコンセントやラジオばっかり並べているじいちゃんもいたり(笑)。  60年代風のオレンジや緑のベッドリネンなんか、かわいいから欲しくなっちゃうけれど、寝具のサイズは国ごとでまちまちだからねぇ。 


次に出かけたのは、ボックスハーグナー(Boxhagner)の蚤の市。 これは結構有名な蚤の市だけれど、ここはまだ観光地化してない感じ。 小さな公園の周りをぐるりと取り囲むようにいろんなスタンドが設置されていて、あまり大きな規模でないので、歩いていてとても楽(←これ、大事)。 ここには一般の人からいろんなレベルのプロまでいるけれど、値段が結構良心的。 家のご近所さんと違って、いろんな国の言葉やなまりも聞こえてきます。 


座ってタバコをふかしているおいちゃんの前には、旧東(GDR)のドイツマルクがたくさん箱に入っています。 GDRのコインは、笑っちゃうぐらい軽い! どれもアルミでできているようで、日本の1円玉より軽いかんじ。 資本主義の権化、お金を軽視する姿勢を体現してるんかいな?  


この昔のコインを売り物にしているようなので、おっちゃんにいくらするか聞いてみたら、1GDRマルク、1ユーロげな! ぶっ   ぼろ儲けやん、おっちゃん(笑)  


このおいちゃんが20代の頃は、とてもこんな時代がくるなんて想像つかなかったでしょうね。 家具やら台所用品やら、家族のために機能していたものが家族の枠を超えて他人の手に届いていく。 並んでいる椅子やお鍋を見ながら、それらがどんな旅をしてきたか想像するだけでわくわくします。