社会の窓
先日の続き。
金曜日の午後からの公開講座だったので、ヘンゼルと3人でランチ。
『ラムニーが大統領になったら僕はアメリカから引っ越す』(←本気 笑)とか、オランダ人の奥さんアーニャの家は歴代のパン職人だとか、『あと2年したら、僕71歳だよ、引退するよ』とか、積もる話をたくさん。(いちおう講義前なので、アルコールフリーのビールを飲みながら)
ちなみにジュリアンはイギリス人。
たしか、お父さんはミュージコロジー(音楽学?っていうのかな? Musicology)の、ケンブリッジ大の教授。 ジュリアンもケンブリッジ出身。 お父さんほどは有名にはなれないだろうって言われてたらしいけど、サクッとお父さん以上に有名になったらしい。
ジュリアンの話をきいてると、有名になると、それなりに大変なようです。
もともとハイデガー研究者なのだけれど、最近ニーチェのバイオグラフィーをケンブリッジ大学出版から出してます。
これ↓
Friedrich Nietzsche: A Philosophical Biography
- 作者: Julian Young
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2010/03/08
- メディア: ハードカバー
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
この本の内容の一部が剽窃(Plagialism)、他人のアイディアをきちんと出展を明記しないで自分のものとして使っていると批判が出たそうです。
知的所有権は大切なことだから、そういう批判事態は決して悪くないのだけれど、その批判を論文として発表したヒトがいて、またその批判内容が歴史的事実とか、そういう『一般的な知識』に入るもので、アイディアの剽窃ではないのに、針小棒大に論文として公開してあるので、大きな問題になったとか。 (ジュリアンの論敵すら彼の援護にまわってるぐらい、たいしたことないことで批判されてるようです)
んー どうみても売名行為ですね。
有名なヒトを叩けば、とりあえず知名度も上がるし、ほかの文献から引用される確立もあがるからなー
(この引用のポリティックスって、学術の中ではすごく大事なんよね・・・・)
そんな論文を出版した学術誌はニーチェ研究の専門誌なのだけれど、そこのエディターもニーチェのバイオグラフィーを書いている途中らしく、そういったいろんな動機がまざってるようで。
この本とは別に新しい本を出版予定なんだけれど、それも似たようなクレームみたいなのをつけてくるヒトがいるらしくって、ほんと、有名になったらなったで、大変なのね〜
大変そうだけれど、なんだかちっとも大変そうに話さないところが、好きだわ〜
根っからのヨーロッパ人のジュリアンとおじゃべりしてると、いろいろ背負い込んでる鎧とか肩の上の荷物がするりと落っこちで、ココロの細胞が1っこづつ、ぷちぷちと喜んでるのがよくわかります(彼の奥さんも、そんな人)
あーーー 魂の滋養になった!
大変そうだけれど、来てくれてありがとう!
こころが、ちょっとふわふわになった。
今度会うときは、ヨーロッパかな?
また早く会えるといいねっ