社会の窓

ミシャに、『オペラ、何見て来たの?』


Biribi『トスカ』


ミシャ『ああ、あれね』



これって教育のちがいよね。  
日本人が、『勧進帳』ってきいて、『ああ、あれね』って言うんと同じ感じかな?


さて、ベルリンでの生徒たち。


せっかくのドイツなのに冒険心のなさにびっくりしてます。


ベルリンは地図さえあったら移動がとっても簡単なところ。 なのに、自分たちだけではどこにも行こうとしないし、なんとガイドブック買ってないなんて子も!!



Biribiもカルメンちゃんも、教育方針は同じ。
私たちがガイド役になったら、試行錯誤しながら今までできなかったことができるようになる機会を奪うだけ。




なので、2日目に突き放しの刑(笑)



夕方、予定していた行程を終えたら、『んじゃ、みんな。 あたしたちはこれから晩ご飯食べに行くから』って言ったら、『えぇ?! 先生たち、一緒に帰らないの? どこ行くの?』



ここからは別行動だから、自分たちで電車の駅探して、晩ご飯食べておいでね〜




迷いながらみんなでホテルまで帰って来たようです(笑)





これでなんとか自分で行動するきっかけになったと思いきや、晩ご飯はなんとマックへ行ったとは・・・・・



その後も、解散先から速攻ホテルのある場所へ戻って来て、晩ご飯はハードロックカフェアメリカのチェーン店に行ってどうするよ)   




しかも3日続けて。




・ ・・・・どんだけビビリなん、君ら。




次に、崖から突き落とし作戦。(鬼)



6人の生徒を3グループに分けて、ホロコーストに関連する小さいメモリアルとその住所を渡します。  


各グループ、地図を頼りにメモリアルを探してデジカメで写真をとってくること。 明日の朝ご飯のときに写真をみせてください。 




翌朝話をきいたら、なんと6人で全部のメモリアルを回って来たらしい・・・・・



それじゃ、リーダーシップを取る人と付いてくるだけの人に分かれちゃうじゃん。 



そんな感じであっという間にすぎて行ったベルリンでの1週間。 
彼らはきっと、アレクサンダープラザの有名なテレビ塔なんて見てません。ヴァンゼー会議博物館で解散した後、ポツダムまで行ったけどサンスシー宮殿の中には入ってこなかったとか(驚愕)



一緒におしゃべりしてるのは楽しそうだけれど、松の町にいる間にできないことやればいいのに。  もったいないなー





マックス・リーバーマンの美術館へ行く電車の中で、カルメンちゃんとしきりに頭をひねります。



『今まで優秀だって言われて特別な環境で育って来たから、海外を特別と感じないのかな?』



『自主性があって自分で行動を起こせるのは優秀生の質の一部として定説だけど、なんか違うかんじよね?』 



『そういえば、ジュリーちゃのお父さん、アメリカ時間の午前3時にわざわざ起きて彼女に「寝過ごしてない?」って今朝電話して来たらしいよ。



『ゲッ そこに答えのヒントがありそう。』



『ガイダンスがあったらすごく伸びるけど、そうじゃないときは自主性が出ないのかも。』




『迷って失敗するのが怖いんかな?』





生徒をつれてベルリンに来るのはこれで3回目。 こんなに行動力のない生徒ばかりなの、初めてだわ。