クリスマス
ニュージーランドに着いて以来思っていたのだけど......
こちらのクリスマス・フィーバーはものすごく下火だ。もちろん、クリスマス商戦のCMはテレビで流れているし、ラジオではクリスマスソングがかかったりもするんだけど、街中のショーウインドウや街灯の飾りつけなんかは、アメリカに比べると、屁みたいなもん。アメリカだと五感に入ってくる刺激情報すべてが「クリスマスなんですぅ!」って主張する。
感謝祭あたりから文字どおり世の中はクリスマス一色になり、このイベントに根性燃やしている真っ赤なセーター着たおばちゃんや、トナカイの角がくっついたヘアバンドをしたおかーちゃんたちによって社会が回転しはじめる。町中がクリスマスという「使命」のために走り回って、ストレスためながらプレゼント買ったり料理の準備したり。 世の中が「クリスマス仕様」に変身した車のようだ。 そのエンジニア兼運転手は、雪だるま模様のハンドバックをもったおばちゃんたち。おぉ、ヤンキ―の精神はこんなところにも生きているのか!?
それに比べ、こちらのクリスマスは、ものすごーく適当。店頭のデコレーションも、テレビのコマーシャルも、「ま、こんなんでいいっか」って態度が前面に出てて新鮮だ。住宅街のどの家も、当たり前にふつうだ。
クリスマス、というわけではないけれど、今日のダーリンと僕はサフロンSafronというスペイン料理のお店にランチを食べに行ってきた。私はムール貝のソテー、彼はチキンと赤ピーマンのなんとか(よく覚えてない)を、それぞれビールとポートワインをいただきながら食する。オークランドは海辺の町なので、新鮮なシーフードがふんだんにある。内陸のミネソタとは大違い! 全部で15席くらいのこじんまりしたお店で、表通りに面して大きな窓があり、外にはパラソルがついたテラス席もある。 のんびりランチしたあとは、近所の公園を散歩。