Cosmopolitanism

数年前、コスモポリタンという言葉がすごく流行りました。それ以来、コスモポリタンという言葉の意味はものすごく変化したのでしょうか? それとも私の単なる間違った認識だったのかな。先日、生徒たちにコスモポリタンを特徴づける言葉をリストさせたのですが、そのほとんどが経済的な言葉ばかりだったのに驚きました。彼らにとって、コスモポリタンとは経済的に豊かで大都市にすんでいることを意味するようです。私が描いていたコスモポリタンの意味は、経済的なものではなく、境界を越えることのできる柔軟性で、例えば季節労働者たちが国境を越えていろんなところへ住んで、生活して、また違う場所へ移動していく、そんな生活拠点の流動性を意味しているものだとすっかり思っていました。

understandings comes only after misunderstandings. 

いずれにせよ、コスモポリタンといったら良いイメージで、かつliberating conceptだと一般的にとられていますよね。

でも、そんなことちっともありません。出身国(パスポートを出してくれる国)の外で暮らすということは、年金がなかったり、国民保険がなかったり、選挙で投票できなかったりとか、めんどうなこと、山盛りです。

我が家なんて、4カ国をまたぐカップル。結婚するにしたって、いったいどこの国に届けるの?ビザはいつまである?なんて話ばっかりで、liberating雰囲気なぞまったくありません。子供が生まれたら、家族全員、国籍がちがうことになっちゃたりして。これって、ある意味、「家族」の概念を書きかえることになるのかしら。